左大腿内側広筋内に境界明瞭な相対的低信号腫瘤を認める。また、両側大腿骨や恥骨内には相対的低信号域が広範囲に認められる。右大腿骨近位部の弯曲も目立つ。これらの骨は通常よりもやや太い。
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左大腿内側広筋内に著明な高信号をしめす境界明瞭な腫瘤を認める。周囲には浮腫と思われる高信号域も認められる。両側大腿骨や恥骨内には不均一な高信号域が広範囲に認められる。
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左大腿内側広筋内に著明な高信号をしめす境界明瞭な腫瘤を認める。
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左上肢、左肩甲骨、左肋骨、左腸骨、両側恥骨、両下肢に多発性の集積が認められる
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右大腿骨近位部は屈曲し、いわゆるshepherd crook deformityを呈している。骨は全体的にやや太く、内部はスリガラス状である。
左上腕骨や橈骨も太く内部はスリガラス状である。中手骨は一部しか見えていないが、同様の所見がありそうである。 |
広範な多発骨病変は、内部のスリガラス状所見や骨の変形から、polyostotic fibrous dysplasiaと考えられる。
左大腿軟部腫瘤は一見すると嚢胞様であるが、myxoid tumorや血管腫の可能性もある。造影MRIは実施しておらず、本画像のみでの鑑別は難しいが、上記の多発骨病変と関連づけると、筋肉内粘液腫の可能性が最も疑わしい。 |
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