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レントゲンカンファレンス症例



第35回 日本画像医学会 (2016年2月)

No.103症例3:50代 男性
【主訴】
発熱・四肢のしびれ
【現病歴】
2W前より夜間になると38℃台の発熱が見られていた。1W前より両上肢に水疱、腫張、しびれあり、急側に四肢/躯幹に拡大してきたため当院皮膚科を受診、抗ヒスタミン薬とステロイド処方され、症状はやや軽減していた。本日になってしびれの増悪見られたため当院救急外来を受診した。血液検査で白血球の異常高値を認めたため、CTで精査となった。
【既往歴】
喘息
【現症】
四肢の高度の浮腫性肥厚、癒合傾向のある紫斑及び出血斑多数あり。2mm程度の小水疱のような脾腫が集族性に数カ所見られる。胸部皮膚には異常はないが腹部皮膚にも暗紅斑が散在。
呼吸音:正常  BT 37.5℃ BP 146/98mmHg SpO2 98%
【血液データ】
WBC 21130 T-bil 0.44mg/dl APTT 27.7
Neut 測定不可 GOT 31U/L HPT:sec 26.6
Lymp 8.7% GPT 33U/L HPT:% 81
Mono 4.4% LDH 322U/L Fib:sec 8.9
Eos 測定不可 CK 44U/L Fib:mg 311
Baso 0.3% γ-GTP 31U/L AT III 65.80
RBC 425万 Cre 0.91mg/dl FDP 11.8
Hb 13.0 g/dl UN 4.0mg/dl D-dimerFEU 8.1
Plt 44.2万 Na 138mEq/L D-dimerDDU 4.1
CRP 3.59mg.dl K 4.3mEq/L ESR(1hr) 18
  Cl 100mEq/L  
HBsAg 0.00mIU/ml CEA 2.20ng/ml
HBsAs (-) AFP 3.60ng/ml
HCVAb (-) CA19-9 8.2U/ml
  PIVKA-2 23mAU/ml
IL-2receptor 2420U/ml


  • 図1 単純CT
  • 図2 ダイナミックCT早期相
  • 図3 ダイナミックCT門脈相
  • 図4 ダイナミックCT後期相