レントゲンカンファレンス症例
第35回 日本画像医学会 (2016年2月)
No.105症例5:4歳女児
- 【主訴】
- 周産期に問題なし。乳児期より体が柔らかいことに気付かれていた。
10ヶ月健診で寝返りを獲得できておらず、小児科でフォローアップ。
1歳6ヶ月、2歳6ヶ月時に胃腸炎で入院中、CK上昇を認めていた。
3歳2ヶ月ころよち痙攣発作が頻発するようになった。
てんかん、筋緊張低下、精神発達遅滞の精査で当院紹介になった。
- 【身体所見】
- 四肢腱反射亢進、Babinski陽性 膝関節、足関節は過伸展筋 passivity 上昇も、筋力は比較的保たれる。
総合発達年齢:0歳9ヶ月相当
- 【家族歴】
- 特記すべきものなし。
- 【検査所見】
- 血算・生化学検査正常。アミノ酸分析・染色体検査異常なし。
筋電図では脊髄性筋萎縮を疑う所見で筋生検は行わず:
SMA1・SMA2・NAIP遺伝子検索では異常発見できず
DCX・TUBA1A・LIS1遺伝子にも異常なし。
- 【既往歴】
- 前立腺肥大症
痔手術(2カ所、16年前)
- 【薬剤歴】
- ハルナールD
- 図1 T1強調水平断像
- 図2 T2強調水平断像
- 図3 FLAIR冠状断像
- 図4 拡散強調画像 b=1000
- 図5 3D-T1強調矢状断像
- 図6 下肢筋T2強調画像
- 図7 下肢筋STIR画像