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レントゲンカンファレンス症例



第27回 日本画像医学会 (2008年2月)

No.55症例3:10歳代、女性
【主訴】
発熱
【病歴】
平成9年9月AML(M1)と診断された.寛解導入療法により、寛解となり、その後、地固め療法、強化・維持療法を数コース施行された.平成10年4月には左耳下部に腫瘤が出現し、生検にて白血病浸潤と診断された.再度、再寛解導入療法が行われ寛解となった.Ara-Cおよびcyclophosphamide大量投与、全身照射(TBI)による前処置施行後、平成10年7月3日に非血縁者間骨髄移植が施行された.その直後、急性心不全および7/10には発疹(acute GVHD)が出現したが、プレドニン投与等により改善.プレドニンは減量され、7/18には生着が認められた.その後経過良好であったが、7/31より発熱が出現した.白血球8600, CRP 0.24であったが、発熱は改善せず、8/3に胸部単純X線写真、8/4にCT施行された(提示画像).その時点でPSLは50mg/日投与されていた.
【血液所見】
8/3 血液検査所見および動脈血ガス分析所見
白血球 8100(骨髄球1.5%, 後骨髄球2.5%, 好中球61.5%, 好酸球0%, リンパ球7.0%), Hb 9.1, Plt 3.7, CRP 0.16、Alb 3.4, Glb 3.2, T-bil 0.5, GOT 50, GPT 101, LDH 415, crea 0.64, PaO2 90mmHg, PaCO2 34mmHg, pH 7.41(room air)


  • 図1 発症時の胸部単純X線写真
  • 図2a 発症時の10mm slice CT
  • 図2b 発症時の10mm slice CT
  • 図2c 発症時の10mm slice CT
  • 図3a 発症時のHRCT
  • 図3b 発症時のHRCT
  • 図3c 発症時のHRCT
  • 図3d 発症時のHRCT