レントゲンカンファレンス症例
第27回 日本画像医学会 (2008年2月)
No.56症例4:60歳代後半、男性
- 【主訴】
- 息切れ、湿性咳嗽
- 【現病歴】
- 平成19年7月初めより咳嗽あり、漁の作業中に息切れがしていた.8月3日に咳嗽増悪あり前医受診.安静時でSpO2=94% であり、胸部写真にて両肺野に多発斑状浸潤影を認め、8月6日当院呼吸器科紹介となる.
- 【家族歴】
- 特記事項なし
- 【既往歴】
- 特記事項なし
- 【職業歴】
- 元鳶職.造船従事するも明らかな石綿暴露歴なし.
- 【生活歴】
- 現在は漁をしながら趣味でイノシシ多数飼育していた.後に普段より飼育したイノシシの生肉(刺身)を食べていたことが判明した.
- 【喫煙歴】
- 20本×55年
- 【飲酒歴】
- ビール大瓶4本/日
- 【検査データ】
- WBC:9760 /μL,EOS:1.0%,CRP:5.5mg/dL,KL-6:1200 U/mL,動脈血ガス pCO2:38 torr,pO2:65 torr,β-D-グルカン:(-) ,抗酸菌/一般菌検査:喀痰培養:陰性,抗酸菌PCR:陰性,SCC:9.4 ng/mL(<1.6),CEA:8.8ng/mL(<4.3),CA19-9:1790U/mL(<37)
- 図1 胸部正面単純X線写真
- 図2 Thin-slice CT1
- 図3 Thin-slice CT 2
- 図4 Thin-slice CT 3
- 図5 Thin-slice CT 4