レントゲンカンファレンス症例
第33回 日本画像医学会 (2014年2月)
No.93症例5:80歳代 男性
- 【主訴】
- 特記事項なし
- 【現病歴】
- 腹部膨満を主訴に当院内科を受診し、腹部超音波検査 ( US ) で3 cm大の肝腫瘍を指摘された。精査の結果、経過観察の方針となり、その後は、US ・CT により定期的に経過観察されていた。
経過中、特に変化は認められなかったが、4 年後の腹部 CT で腫瘤の増大があり、手術目的で当院外科へ紹介受診となった。
- 【既往歴】
- 77歳時 : 洞不全症候群、発作性心房細動
⇒ワーファリン内服、ペースメーカー留置
- 【生活歴】
- アルコール:焼酎1合/日
喫煙:30 本×30 年、50 歳から禁煙
- 【入院時身体所見】
- 胸部 ・ 腹部 : 特記事項なし。
四肢 : 浮腫なし。
- 【血液検査所見】
-
T.Bil
| 0.8 mg/dl |
HCV
| ( − ) |
Alb |
4.4 g/dl |
Hbs Ag |
( − ) |
AST |
27 IU/L |
Hbs Ab |
( + ) |
ALT |
17 IU/L |
Hbc Ab |
( − ) |
ALP |
374 IU/L |
|
γ-GTP |
83 IU/L |
CEA |
4.0 ng/ml |
CRP |
0.08 mg/dl |
CA19-9 |
18.0 U/L |
WBC |
3720 /μl |
AFP |
2.7 ng/ml |
Hb |
15.3 g/dl |
AFP-L3 |
感受性以下 |
Plt |
11.8 ×104 /L |
PIVKA-2 |
12620 AU/L |
PT(%) |
74.6 % |
|
- 図1 初診時 単純CT
- 図2 初診時 PET-CT 肝S8にSUVmax 4.22の集積
- 図3 4年後 術前 dynamic CT
- 図4 4年後 術前 dynamic CT
- 図5 術前 腹部US
- 図6 術前 PET-CT 肝S8にSUVmax 5.25の集積